「君たち、学校は?」

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2年ほど前まで、スクールの生徒みんなで外に出かけて、行き交う大人にそんな言葉をかけられるとちょっとおどおどしていた生徒たち。
生徒1 「今日は振替休日なんですって、言えばいいじゃん。」
生徒2 「具合が悪くて休んでることにすれば?」
など、なんとなく後ろ向きな発言がすぐに出てくることが気になっていました。
学びの場所を自分で選んで通っている強いこの子たちが、なぜ真実を隠さなければいけない気持ちになるのだろう?なぜ、「学校に行っていない」ことがそれほどの批判の対象にならなければならないのだろう?
 そんなイライラした気持ちが募って、つい全員を前に言ってしまいました。
「みんな、どうして嘘をつかなきゃいけないって感じちゃうんだろうね。私たちは別に、悪いことをしている訳ではないんだよ。
 ここは『新田サドベリースクール』っていう学校で、みんなは地元の小学校ではなくてこっちの学校に通っているわけだから、嘘なんかつかずに堂々と 『僕は/私は、新田サドベリースクールに通ってるんです。その学校のみんなで、遠足に来ているんです。』って、言ったらいいんだよ。」
生徒の気持ちの中にシーンとした空気を感じたあの日から、ずいぶんとたくさんの外出を重ねました。
ここが自分たちの学校なんだ、と感じられるようなチャンスも数多く訪れてくれました。
生徒たちは、今ではどこへ出かけても 「こんにちは!」と行き交う人とあいさつを交わし、「どこの学校?」と聞かれれば、「智頭のサドベリーです。」と答える風景がずいぶん普通になりました。
自分自身をどんな人間であると決めるか。
その自分の姿を、隠さず飾らずそのままに表現する勇気をどのくらい持てるか。
サドベリースクールに通う生徒達は、日々そんなことを試される機会に恵まれているように思います。
毎年立春が過ぎ、夕方の日が伸びてくると何か新しいことを始めたくなります。
今年は週に1回ペースで、ブログも書きたいなと思っています。
洋ちゃんとはまた違った切り口を楽しんでいただけたら・・・と思っているさとちゃんでした(^_-)-☆