嬉しいことありました②【出席扱いが認められました(神戸市)】

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日々嬉しいことはありますが、前回大阪市立の学校に在籍するSくんの新田サドベリースクールに通った日数が出席扱いとして認められたという記事を書きました。

嬉しい事ありました【出席扱いが認められました(大阪市)】

今日も神戸市の教育委員会の職員の方から電話があって、「神戸小学校に在籍するYくんの出席扱いを認めていく方向で学校長と話しています。」とのことでした。

前回の大阪市の例が新田サドベリースクールでは初めての例で、今回の神戸市で2例目となりました。

この「出席扱い」に関することは単に数の問題なのかなと最近感じています。

今日も電話口では神戸の方では「「不登校」の子どもたちの数はとても増加していて・・・」という指摘がありました。

教職員も不登校の子どもたちに接する機会がとても多いとのこと。

「学校としても行政としてもどのようにこのような子どもたちと対峙していけば良いのか考える機会がたくさんある。」と。

最近はこの「不登校」に関する話題、それに伴う「出席扱い」の話題は、単に「マイノリティ(少数派)」の話題として落とし込んでいくことが出来るんじゃないかと感じる様になりました。

単に、「不登校」の子どもたちに対する理解が乏しい。あまり接する機会がないが故に考える機会も乏しい。

それが故に、悪気はないけれど平気でそういったマイノリティの人たちを傷つけたり差別したりする場面はよく言われることです。

僕も無理解が故に知らず知らず人を傷つけてしまってきたこと、今後も無意識に傷つけてしまうこともあるかもしれません。

「無関心」「無理解」って怖いです。

だからこそ当事者が声を上げて、「傷ついた」「もっと私たちの声を聴いてほしい」と声をあげていくことも、(エネルギーが要る事ですが)大事な事なのかもしれません。

今日お話しした、教育委員会の方(神戸市)も、大阪市立の学校長も、話していてとても新田サドベリースクールに通う子どもに対する温かみを感じました。

決して智頭町の、鳥取市の、鳥取県の教職員の方々が冷たい人たちという風には思わなくなりました。ただ、ちょっとこういった事例に対してこれまであまり検討していく機会と時間が、都市部の教職員の人たちと比べたときに少なかったということなのかもしれません。

「学校へ通うのが当たり前」「学校復帰の支援」そういった今まで王道だった対応では対応しきれなくなってきているのが今だと思います。(過去にもそういった対応で傷ついてきた子どもたちは時代は違えど沢山いたはずです。)

4年前には「教育機会確保法」という法律が施行されて、「学校以外の学びの場の大切さ」についても言及されており、さらにそういった民間施設と行政の連携の大切さも明記されています。

今日の神戸市の職員の方も「残念ながら末端の校長先生や教職員まで周知されていないケースも散見され温度差があるのが現状かもしれません。」と言っておられました。

今現在は神戸市に住民票のあるYくんも、近々鳥取市に住民票が移ると聞いています。

そういったときに、「学校長間で、教育委員会間でしっかりと情報共有・交換をします。」というお話も今日いただけました。

1つ1つ小さな歩みかもしれませんが、新田サドベリースクールに通う子どもたちに対する大人たち(社会)の眼差しが少しずつでも温かいものになっていくことを願っていますし、そうなるように1つ1つ積み重ねていきたいと思います。

人類の歴史を見返してみても、数多のマイノリティと言われる人たちが声を上げていきながら、獲得してきた権利であったり市民権というものがあるかと思います。

僕たちも諦めずに声を上げ続けていきたいなと思います。

他県の同様のフリースクール・デモクラティックスクール・サドベリースクールのスタッフの方とお話していても「出席扱い」されている子どもたちの方が実は「多数派」だったりします。

鳥取県ももう少しだと思います。

鳥取県(鳥取市・智頭町)の教職員関係者の方がもしこの記事を読むことがありましたら、引き続きご検討いただけたら嬉しいです。

子どもたちを中心に据えた、子どもたちの最善の利益を考えて、関係する大人たちが連携していくことが大事だと思っています。

どうぞよろしくお願いします。

新田サドベリースクール スタッフ

長谷洋介